春山澹冶にして笑ふが如く

 

今日は全国的に気温上昇、名古屋では20度まで上がりました。春本番の陽気でした。牛久自然観察の森のコジュケイの森では、冬枯れだった森が心なしか明るくなってきているようでした。この時期は山々の樹々が芽吹きはじめる頃、春に山は薄紅や淡緑、クリーム色など、レース編みのように繊細で柔らかな色に染まります。そして、林床には「下萌え」が始まり、小さな野草が次々に咲き出すことでしょう。中国の画人、郭熙(かくき)は「春山澹冶(たんや)にして笑ふが如く」と書き残しています。澹冶とは、淡く艶やかな様子で、はにかんだ少女の微笑みのような春の山の明るさ、人の心を和ませてくれるようなたたずまいをよく表しています。「山笑う」とは春の季語です。

| 20:05 | 投稿者 : ushiku |