東風と春一番の鬩ぎあいの季節

 

晴れていればポカポカ陽気で、「春の海ひねもすのたりのたりかな」の歌にあるように、春のうららかな陽が差し込んで、波面がきらきらと光り輝いている…そんな情景を、まるで一枚の絵画の中に閉じ込めてしまったような俳句といわれています。

ところが、時ならぬ冬型の気圧配置になり、寒の戻りになってきました。菜の花が咲き、梅が咲き、河津桜も見頃を迎えている季節に、寒の戻りとは辛いですね。この時期、東方から吹く風のことを「東風」(こち)と言います。春のやわらかなそよ風というより、まだ寒さが残る早春に吹く風といった感じでしょうか。菅原道真の「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」の歌以来、「東風」は春を告げる風として知られるようになりました。「春一番」は南風ですが、「東風」の東風と「春一番」の南風はこの時期のライバルなのかもしれませんね。(写真は新地の東林寺城址一の廓から牛久沼)

| 15:07 | 投稿者 : ushiku |