次々に消えゆく民俗文化

 

農村集落の辻で見かける光景です。このY字型のものは利根川下流域に伝わる女人講によって建てられた「犬卒塔婆」とか「ザガマタ」というものです。この犬卒塔婆というものは各集落の女人講が中心となって奉納するもので、犬の供養という意味合いと同時に、安産を祈願するものなのです。犬はお産が軽いからそれにあやかろう、という事なのでしょう。興味深いのは女人講がその信仰の担い手であるという事です。つまり女性による自発的な信仰と考えられます。牛久市内でも15年ほど前には各所で見られました。ある時、奥野の農家に立ち寄った時、このザガマタについてうかがったことがありました。その時の話で「今では高齢化が進み、お産する若い嫁が居なくなった」。さらに「女人講も高齢化によって、続けられなくなって次々に消えているよ」。という寂しいお話をうかがったことがありました。あれから15年も経つと、当然民俗文化といえる、村の行事は次々に消えていくようです。以前は身近な田宮町や城中町でもよく見かけましたが、今では完全に消滅しました。(写真の場所は、旧茎崎)

 

 

 

| 17:12 | 投稿者 : ushiku |