わだちのある風景

 

稲荷川土地改良区の水田の間に伸びる農道。この二本に見える道は「轍」(わだち)と言います。轍とは、車の通ったあとのことを言います。未舗装道路でよく、車のタイヤに踏まれる部分だけへこんでいますが、そのことを轍といいます。都市部ではアスファルト道路でも、真夏にアスファルトが溶けて、轍が出来ますが、その轍は運転がしづらいということだけで終わってしまいます。しかし、農道の轍は、里山というくくりの中では、日本の原風景になるのではないでしょうか。時代は古くなりますが、江戸時代に整備された「五街道」や「脇往還」(五街道に準ずる格式のある街道、水戸道中等)、幕府が整備したと言っても、宿場を過ぎれば、轍の連続だったのでは無いかと思います。当時は大八車による轍が主だったのではないでしょうか。

| 18:38 | 投稿者 : ushiku |