牛久の昔話の主人公たち

 

ひたち野うしく駅の東西に、なにやら不思議な銅像があります。左は東口の「八兵衛さん」。右が西口の「八兵衛さんの村の仲間」です。これは、牛久に伝わる昔話、「酒島の霊泉」に出てくる主人公です。下根中学校と圏央道の間に広がる田んぼの中にある五十瀬(いそせ)神社。境内には「酒島村霊泉之碑」があり、酒がわき出たという言い伝えがあります。酒島村の名前は鎌倉時代に同地を河内郡酒島郷といったのが由来とされ、その昔、暴れ川として恐れられていた付近の小野川から流れてきた御輿を村一番の働き者の八兵衛が見つけ、神社の境内に運び込みほこらを造って祭ったという話から始まります。朝晩欠かさずお参りし泉の水を病気がちだった祖父に飲ませたところ病気が回復。霊験ある神社の泉としてうわさが村中に広まり、村人が神社に集まってみると泉の水は酒に変わっていたということです。大喜びした村人たちはいつしか泉のことを「酒島の霊泉」と呼び、参拝者や酒を目当てに来る人が増え一段と村は活気づいたという。伝説とされるみこしは近世になって造り替えられ、酒がわき出たとされる井戸も干上がっています。境内の裏手にある「酒島村霊泉之碑」は正月にしめ縄を飾り、7月の夏祭りではみこしが担がれます。かつてのにぎわいはないものの、ひたち野うしく駅前のロータリーには往時をしのばせる村人たちの酒盛りの様子が銅像となって残っています。

| 19:23 | 投稿者 : ushiku |