放置竹林の脅威2

 

放置竹林の脅威(その2)です。昼間でも暗い竹林のトンネル。両側は斜面林です。ここまで荒廃すると手のつけようがありません。当然タケノコも採れなくなっています。外来種の孟宗竹は竹材やタケノコで一時は繁栄した時期がありました。しかし、最近は高齢化と海外からの輸入量の拡大で、国内の竹に関する営農は完全にストップ。竹林は放棄され、荒れるに任せています。竹はタケノコから3ヶ月で10mにも成長し周囲にあった樹木を超える高さに成長し、光を奪っていきます。樹冠競争に負けたコナラ、クヌギなどの落葉広葉樹は枯死していきます。荒廃竹林の問題は福岡県の事例が報道されました。崖の上にある放置竹林から下にある住宅地に枯れた竹が落下し大きな問題になっています。下の方は命の脅威があると言っていますが、上の竹林の所有者は亡くなったご主人から1970年代に土地の相続があり、現在80代の女性の土地になっているそうです。使い道のない土地を売却したくても利用価値なしとして売れない。放置することで、山は荒廃が進む。80代の女性がこの大きな竹林を管理することは不可能。そこで、行政に譲渡を申し入れたが、市が譲渡を受けるのは「使い道がある場合」に限られ、山林は難しいということで話は進展していないようです。そもそも「土地」は手放せないものなのか。早稲田大大学院法務研究科の吉田克己教授(民法)に尋ねると、土地所有権の放棄が可能か否かは民法にも規定がない。「所有者のない不動産は、国庫に帰属する」という条文はあるが、今回のように管理に負担がかかる土地の放棄は一般的には認められないそうです。(出典:西日本新聞2018年5月4日に加筆)

| 09:44 | 投稿者 : ushiku |