歴史の証人・庚申塔

 

栄町の中央生涯学習センターにほど近い公園の一角で庚申塔を見つけました。庚申塔とは、庚申講の講員によって建てられたものです。庚申待とも言われ「庚申」(かのえさる)の日に主に男性がその行事を行いました。人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫(彭侯子【上尸】・彭常子【中尸】・命児子【下尸】)がいて、いつもその人の悪事を監視しているという。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝(閻魔大王とも言う)に日頃の行いを報告し、罪状によってはその人の寿命が縮められたり、その人の死後に地獄・餓鬼・畜生の三悪道に堕とされると言われていました。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この夜は村中の人達が集まって神々を祀り、その後、囲炉裏を囲んで寝ずに酒盛りなどをして夜を明かしたそうです。これが庚申待で、60日に1回は庚申の日が巡ってくるので、場所によっては6回または7回行うところもあります。庚申待を3年18回続けた記念に建立されたのが庚申塔で、今も各地に残っています。栄町一帯は戦後の開拓で知られている「成美開拓地」でした。この付近は、広大な荒れ地が広がっていましたが、開拓団によって肥沃な農地に変わりました。その後、大半の農家の生業は養鶏に変わり、利益も出るようになってきました。しかし、都市化の波に押され、成美開拓地は宅地に転用されることになり、成美開拓地は終焉を迎えました。「成美開拓記念碑」はこのすぐ近くにあります。

| 09:40 | 投稿者 : ushiku |