山眠る・暖かな森

 

冬の季語で「山眠る」というのがあります。葉の色を落とし、葉を散らせて、豊かだった表情も失い、身じろぎもせずに眠っているように見える山。雪に覆われた白い山ではなく、冬の日にも反応せず、枯れ木の中で眠りかけている印象を指すようです。また、「遠雪峰」(とおゆきね)の風景ではなく、身近で親しみのある、穏やかな低山(里山)のことを指す言葉です。雑木林の環境が維持されている牛久自然観察の森周辺では、まさに山眠る状態です。雑木林の盟主と言われる「クヌギ」「コナラ」「ケヤキ」などほとんど葉を落とし、一年で一番明るい森になっています。太陽の光は雑木林の林床まで届き、つもり積もった枯葉は暖かな布団のようです。枯葉の下には小さな生き物たちが暖かな布団にくるまって春を待ち焦がれています。

| 17:17 | 投稿者 : ushiku |