家族と離ればなれのコブハクチョウ

 

稲荷川のコブハクチョウファミリーです。5月に3羽孵化しました。孵化したばかりの雛を親鳥は子育てに没頭しました。朝になると塒から雛を背に乗せて刈谷橋付近に来て上陸し、田の畦に生えている「シロツメクサ」を親がむしり取り、雛に与える姿は子を思う親の心、人間と同じように感じました。そして、月日がたち、夏の終わり頃、雛は大きく成長し幼鳥となりました。ところが、一羽が別行動をとるようになりました。何日も何日も観察を続けているうちに、家族から1kmほど離れた場所で不明だった一羽を見つけました。しかし、その姿はやつれているように見えました。この別行動から更に一月後、別れていた幼鳥が家族に近寄ってきました。しかし、親鳥は風切り羽を膨らませ、追い払ってしまったのです。別行動の理由は分かりませんでしたが、自然界の掟のように感じたのです。幼いときから、具合が悪く親と行動がとれない雛のために、家族が犠牲になれない。体力がない(具合が悪い)子は寿命も限定されている。ということから、親は突き放したように感じました。その出来事から、しばらく姿が見えなくなりましたが、見つかったのです。幼鳥は親鳥と見間違えるほど成長し、とても元気でした。見つけたのは稲荷川から720mも離れた、刈谷調整池でした。何処に塒があるのか、ここが気に入って棲みついたのか、これからも観察を続けます。右が刈谷調整池に来た幼鳥。

| 16:53 | 投稿者 : ushiku |