華奢な体で冬を越すトンボ

 

今年もホソミオツネントンボを見つけました。[ホソミオツネントンボ](細身越年蜻蛉)とは、字の通り、細い体で越年できるトンボです。雑木林の樹々の枝に止まって、どんなに寒くても越冬できる不思議なトンボ。トンボの多くがヤゴとして越冬しますが、本種は成虫のまま越冬することで知られています。今年は記録的な暖冬といわれていますので、越冬も楽かもしれません。あと10日で「立春」です。本当の春を待ち焦がれていることでしょう。観察の森のコジュケイの林で見つけてみては如何ですか? コナラ、クヌギ、ヤマザクラなどの幹から出ている細い枝をよく見ると、枝のようにじっとしている姿を観察することができます。

| 17:38 | 投稿者 : ushiku |
例年よりも早く梅が開花

 

牛久自然観察の森梅林の梅が咲きだしました。まだ一本だけですが、蕾も大きく膨らみ、立春(2月4日)頃には見ごろになるのではないかと思います。例年よりも早い開花にビックリです。この梅林には白梅の他、紅梅、土佐水木もあり、春を満喫させてくれるでしょう。超暖冬と言われている今年の冬、季節外れの現象が次々と現れています。再三ニュースを賑わしているのは、ツキノワグマが冬眠から「寝そびれて」街をうろついていることでしょう。そして、刈谷調整池付近で、アマガエルの元気な鳴き声も聞こえます。まだ立春前の厳冬期です。自然界は大きく狂いだしています。

 

 

| 17:42 | 投稿者 : ushiku |
太古の昔から人間に育てられてきた人口林

 

牛久自然観察の森コジュケイの林です。この林は、典型的な平地林(雑木林)で、コナラ、クヌギ、ケヤキ、ヤマザクラなどの落葉広葉樹の林です。晩春の芽吹き、初夏の新緑、真夏の蝉時雨、秋の落葉など、日本特有の人工林です。雑木林は、20年〜25年周期で伐採されて、薪炭に用いられました。切られた木の切り株からは、萌芽更新で再び大木に成長していきます。そして、再び20年後には伐採されるというサイクルを経てきました。雑木と言われるコナラ、クヌギは堅い木で、火持ちも良く薪としては高価なものでした。時代は遡り35,000年前の旧石器時代は氷河期で、その後、徐々に温暖化が進みました。地球が温暖期に向かうと、氷河期に地上を闊歩していたマンモスやナウマンゾウ、ヘラジカなど大型動物は氷期の植物が絶滅したことで、餌が枯渇、絶滅の道をたどります。古代人の餌であった大型動物が絶滅し、古代人の食料も枯渇していきました。地球は温暖化で氷期の植物に代わって地上に現れたのは雑木です。古代人はドングリなどの木の実に目を向け、食用にすることを考え、絶滅を免れたといわれています。この時代は6,000年前の縄文時代になります。地球は最も暑く、大陸の氷床が溶けて海面は5mも上昇したといわれています。この時代になると、内陸まで入り込んだ海水に乗って、海の幸が豊富にとれることも古代人が絶滅から免れたことになります。木の実のクッキーと海の幸、現代人と同じような食生活が営まれていることになります。この雑木林が太古の昔から人間の手によって育てられてきました。その環境を「二次自然」といいます。この環境でした生きられない生き物、植物がいることを忘れてはなりません。

 

| 18:37 | 投稿者 : ushiku |
一年で一番長い影

 

今日は二十四節気「冬至」です。北半球では一年で昼が最も短く、夜が最も長い日です。影も一年で一番長い影になります。この時期は冬の寒さが一段と厳しくなるため、この日は粥や南瓜を炊いて食べたり、浴槽に柚子を浮かべて入浴し、無病息災を願いました。そうすることで風邪をひかないといわれ、今でも各地でこの風習が残っています。この日を境に日脚は日毎に伸びていくため、この日を陰が極まって陽が帰ってくる日「一陽来復」ともいい、新しい太陽の誕生日として世界各地で「冬至祭」が行われていました。実はクリスマスも、ヨーロッパの冬至祭の風習とキリスト教がむすびついて現在の姿になったものです。(撮影は12月20日)

| 18:36 | 投稿者 : ushiku |
寒林の朝

 

コナラやクヌギの落葉広葉樹の林(雑木林)では、葉をすっかり落とし、一年で一番明るい林床となっています。このような冬枯れの光景を、「冬木立」とか「寒林」言い、冬の季語になっています。夏の間林床に光りが届かない程生い茂っていた葉は林床に積もり積もって、ふかふかの絨毯です。このふかふかの絨毯の下には冬越しする小さな生きものたちが一杯。成虫で、そして蛹や卵で冬越しする昆虫たちの大切な寝床となっています。写真は牛久自然観察の森「コジュケイの林」です。昨夜の雨で、落ち葉はしっとりと濡れて、朝日に輝いていました。

| 18:52 | 投稿者 : ushiku |
落葉しないコナラ?

 

冬木立の雑木林でひときわ目立つ枯葉のついた木を見つけました。周囲の木は殆ど冬枯れ状態。でもこの一本はまさに黄葉を維持しています。この木は「コナラ」でした。コナラは落葉樹ですが、秋に葉が枯れた時点では葉柄の付け根に離層が形成されないため葉が落ちず、いつまでも茶色の樹冠を見せています。春になって新葉が展開する頃に枯れた葉の基部の組織で離層が形成され、ここで初めて落葉が起きます。コナラはクヌギ同様、秋に落葉してしまう木もあります。

| 19:35 | 投稿者 : ushiku |
「冬隣」の森

 

冬が深まりつつある中で、うつろいゆく季節にけじめをつけるように、冬支度の時を迎えています。雑木林は落ち葉で埋め尽くされ静寂そのものです。「冬隣」という今の時期、命ある自然への惜別の念が強くなり、自然万物を慈しむ気持ちが高まっていきます。生き物も植物も冬への準備を始めました。生き物は冬眠、植物界での冬眠は“休眠”と呼ばれ、植物の成長が停止する期間を言います。

| 17:13 | 投稿者 : ushiku |
小春日和に森を歩いてみませんか

 

次々にやってくる移動性高気圧と低気圧のせめぎ合いが続いています。冷たい雨と「小春日和」が交互にやってくる季節になりました。昨日は小春日和、今日は一日曇り、明日は再び下り坂です。このめまぐるしく変わるお天気の合間の穏やかな晴れを「小春日和」と言います。この「小」とは、「春よりも暖かい期間が短い」ことからです。外国でも同じようにこの時期特有の気候変動がありました。私が以前、海外赴任していたとき、寒さの中で暖かさの戻り、ドイツでは「老婦人の夏」、アメリカでは「インディアンサマー」といい、この時期だけの乾燥した暖かい風が吹き荒れます。そして、この風が元で、西海岸では度々大火が起きました。そして、日本でも季節の大きな変わり目。牛久自然観察の森をそぞろ歩きしてみませんか。聞こえてくるのは枯葉の散る音と風の音だけです。小さな虫たちは成虫の姿で越冬体制に入るもの、卵や蛹に姿を変えて種を引き継ぐもの等々、来春まで永い眠りにつきました。時々、羽に朝露をまぶしたアキアカネやヤマトシジミが寒さに耐える姿も見られます。本当に厳しい冬はすぐそこまで来ています。

| 17:46 | 投稿者 : ushiku |
初冬の雑木林

 

昨日の立冬を迎えたとたん、冬の入り口に立ったようですね。気温が下がると、植物の生育上の重要な目安となるのが、平均気温5℃ラインと言われています。5℃以下になると植物は休眠状態になってしまいます。5℃を割ると「冬枯れ」の度合いが一気に増していきます。真っ先に「冬枯れ」が訪れるのは、やはり北海道。11月上・中旬には秋気がなくなってしまいます。その後、冬枯れは徐々に南下を続け、四国・九州南部では1月下旬となります。でも南国沖縄地方では、冬枯れは無く、すぐに春に入れ替わってしまうでしょう。ここは牛久自然観察の森です。整備された典型的な雑木林(平地林)はコナラやクヌギの林ですが、葉はかなり落ちて、間もなく一年で一番明るい時期に入ります。林床に落ちた枯葉の絨毯は小さな虫たちの厳しい冬を越すための大事な寝床になります。

| 18:25 | 投稿者 : ushiku |
地球温暖化による異変?

 

台風一過、気温は夏日になりましたが、湿度が低く、爽やかな一日になりました。どんなに暑くても真夏の暑さとは違います。もう10月ですから。静かに秋を享受したいですね。穏やかな秋晴れの日を「秀麗」(しゅうれい)と言います。秋の澄んだ大気や、太陽の眩しさを享受し、春のような「麗か」(うららか)を喜びながらも、秋の次に来る冬を意識しています。秋を賛美するたくさんの言葉の中でも、穏やかな太陽と心の安らぎを感じさせる季語の一つが「秀麗」で、情緒が深く細やかな言葉だと思います。この時期、紅葉が時期が取りざたされていますが、温暖化によるものでしょうか、紅葉は大きく遅れるという予報が出ています。今年の彼岸花も半月遅れで、やっと峠を越しました。地球温暖化は世界各地で異常が起きています。

今朝、衝撃的なニュースが報じられました。南極のアメリー棚氷から、3150億トンに及ぶ巨大な氷山が分離したということです。欧州の衛星画像によれば、氷山が分離したのは9月24日から25日にかけてのことだとAFPは報じています。D28と名付けられたこの巨大な氷山の表面積は、スクリップス海洋研究所いわく1,636平方キロメートル。氷山の厚みは約210メートル、重量は約3150億トンです。日本的に比較すると、京都市の2倍くらいの面、富士山の1/10くらいの重量になります。この氷山が分離した南極のアメリー棚氷は、南極で3つ目の大きさを誇る浮氷です。この棚氷でこの規模の分離が見られたのは、1960年代に9,000平方キロメートルに及ぶ巨大氷山が分離して以来だとBBCは報じています。D28は現在、海流と風に押されてゆっくりと西方へと流れています。氷山が完全に分離して海に溶けるまでは数年かかるかもしれません。D28はこの海域を通る船への脅威となりうるため、衛星が注意深く監視しています。(出典:AFP、BBCニュース他)

| 19:25 | 投稿者 : ushiku |