忘れられた里道

 

人がつくる道路のルーツをたどれば、それが「けもの道」だといわれています。つまり、自然発生的に出来た、ヒトが踏み固めることでできるルートがヒトの作った「けもの道」であり、それに手を加えられて歩きやすく幅広く作られて路(みち)となり、さらに改良されて道路となりました。 太古の人間は、動物が作った獣道をたどれば、歩きやすくて獲物となる動物を見つけやすいと考え、獣道をたどって歩くようになり、やがて人間が歩くための道路が作られていったとも考えられています。これとは反対に、かつては整備された交通の往来が活発な道路(街道)が、別ルートの開拓や集落の廃村化によって人がほとんど通らなくなり、結果的に獣道化する古道や里道も存在しています。人間が歩くためだけに使う獣道は、なだらかで滑らかな場合もありますが、傾斜地では階段を区切る場合もあります。なお、人間が通ることでできた獣道は、他の動物にとっても道となり得ます。

| 17:10 | 投稿者 : ushiku |
ツクツクボウシとヒグラシの競演

 

秋霖前線は相変わらず活発な動きをしています。刈り入れ間近に大雨とはありがたくない天気です。9月に入り去りゆく夏を静かに見送りたいと思っていましたが、まだまだそんな時期ではなさそうです。セミのアンカー「法師蝉」((ツクツクボウシ)が一段と賑やかになってきました。「ジー」と始まって「ツクツクボーシッ」をしばらく繰り返して「ウイッヨース」を数回、終わりは「ジー-----」の鳴き声が個性的な蝉。「筑紫恋し」と聞こえることから、遠方で客死した筑紫(九州)の人が、「法師蝉」になって故郷に帰ったという伝説があります。このツクツクボウシとヒグラシの競演が賑やかです。

| 18:07 | 投稿者 : ushiku |
フィトンチッドを浴びてストレスを解消しませんか

 

梅雨明け間近な牛久自然観察の森です。新録の季節から、あっという間に深緑の森に変身しました。季節は「晩夏」です。二十四節気の「小暑」の七十二候(次候)「蓮始開」(はすはじめてひらく)という季節になりましたが、本当の夏はこれからです。これからの森は、森林浴がすがすがしく感じる季節に入ります。森林浴とは、フィトンチッドの効果によるものであると言われています。フィトンチッドとはもともとロシア語からきており、フィトンとは「植物」、チッドとは「他の生物を殺す能力を有する」を意味しており、「植物からでる揮発成分は殺菌作用がある」と言うような意味になります。フィトンチッドとは植物から発散されるテルペン類等の揮発性物質であり、植物はその生命を維持するため、また自らの成長を促すために、フィトンチッドを幹や葉から大気中に放出しています。これを「森林気相現象」と言います。この揮発している状態のテルペン類等を浴びることを森林浴といい、最近ではずいぶんと私たちの中に定着してきています。今日、地球上の全植物から放出されるフィトンチッドの量はおよそ一億五千万トンにおよび、それは全世界の工場排煙や自動車排気ガスなどの6倍にも達すると言われています。こんな清々しい森においでください。

| 16:58 | 投稿者 : ushiku |
まもなくニイニイゼミが鳴き出す森

 

今日は梅雨の中休み。清々しい青空が広がりました。昨日まで5日連続で夏日になりませんでした。これが26年ぶりの記録とのこと。何でも記録になってしまうんですね。先日の二十四節気「小暑」が過ぎると、暦の上では梅雨明けになります。ですから、この時期は梅雨明けのしきたりがたくさんあります。まず「暑中見舞い申しあげます」の時期になります。今日も梅雨の中休み、しかも青空が広がり、爽やかな青空が広がり、気温も夏日まで上がらず、快適な一日になりました。牛久自然観察の森のコジュケイの林では、しっとりと落ち着いた雰囲気を醸し出していました。森の中は小さな昆虫が元気に活動を始め、クヌギには僅かな樹液を求めて、オオスズメバチ、モンスズメバチなどのスズメバチの仲間。アブの仲間。アリの仲間、カナブンやカブトムシなど甲虫の仲間がわずかしか出ないクヌギの樹液に集まっていました。まもなくニイニイゼミの初鳴きが聞こえてきそうです。

| 20:29 | 投稿者 : ushiku |
梅雨時の静かな森

 

沖縄の南にあった、熱帯性低気圧が、明日午後には台風3号になり九州に上陸、列島を縦断するかもしれません。熱帯性低気圧に押し上げられて梅雨前線によって、梅雨の遅れていた九州北部、中国、四国、近畿が梅雨入りしました。今年の梅雨は雨が少なかったのですが、梅雨の後半はまとまった雨になるかもしれません。今日は朝から五月晴れ(梅雨時の晴れ間を五月晴れという)の一日でした。写真は早朝の牛久自然観察の森です。空は晴れていましたが、うっすらと靄がかかり、しっとりとした森の中から野鳥のさえずれが賑やかに聞こえてきました。その後気温は急上昇、からっとした夏日となりました。

| 17:04 | 投稿者 : ushiku |
樹液の無い時期をどうやって乗り越える

 

梅雨の中休みの杉木立。林床にはドクダミのお花畑です。今年は雨が少なく、草木にとっては辛い時期を乗り越え、森は恵みの雨でしっとりと潤っていました。草木の生長とともに、小さな生き物たちが次々に登場しています。スズメバチの女王バチは冬眠から覚めて始まった孤軍奮闘の巣作りも次の段階に入って入っています。羽化した働き蜂が大家族が棲める大型の巣作りを別の場所で始めています。蝶の仲間も次々に登場。グロテスクな幼虫も目に付くようになってきました。ただ、この時期は虫たちの大好きな樹液がありません。昨年樹液を出したコナラやクヌギの乾いた樹液に群がっています。餌が極めて少ないようです。樹液を出す仕掛け人は「ボクトウガ」という蛾の幼虫で、幼虫が樹皮の中に入り込み、師管という樹木の大切な器官を傷付けることによって樹液が流れ出すのですが、ボクトウガの幼虫がまだ登場していないのかもしれません。もう一つの蜜源、ヤブガラシも堅いつぼみです。

| 16:29 | 投稿者 : ushiku |
フィトンチッドでストレスを解消しよう

 

今年の春は今日まで。明日は二十四節気「立夏」です。そして季節は「暮春」(今日まで)。春から初夏への移ろいを強く感じながら、人は春という季節を見送ろうとしています。「春よ来年までさようなら」。帰って行く春とバトンタッチするかのように夏が入れ替わりにやってきます。その姿は柔らかそうな新緑。新緑の森をそぞろ歩きして見ませんか。樹木から発散されるフィトンチッドと呼ばれる木々の揮発性成分、健康だけではなく「癒し」や「安らぎ」を与えてくれます。これが森林浴です。現代人のストレスは、森林浴で解消されるでしょう。

| 16:57 | 投稿者 : ushiku |
山笑う季節

 

穏やかな日が続きます。桜前線はゆっくりと北上を続け、昨日は秋田で開花宣言がありました。桜は約1ヶ月かけて日本列島を縦断します。桜が終わると一気に初夏の陽気になっていきます。冬枯れだった里山はコナラやクヌギが芽吹き始め、褐色一色だった雑木林が萌黄色に変わってきました。林床ではカタクリやスミレの仲間が妍を競うように咲き乱れ、冬鳥は北帰行を始めています。代わってツバメの姿を見かけるようになってきました。こんな長閑な春の里山を「山笑う」と表現します。正岡子規は、このような風景を「故郷や どちらを見ても 山笑う」と詠んだ俳句があります。暫く故郷を離れていた子規が久方ぶりに見た故郷の姿に想いを巡らせたのでしょう。季節は春から初夏への転換期です。

| 16:28 | 投稿者 : ushiku |
萌え始めた春の森

 

このところ初夏のような陽気が続きましたが、今日は冬型の気圧配置になり、寒の戻りになってしまいました。この時期、生まれたものの弱々しさと、生きようとする意志の不敵なひらめきが同居する季節と言われています。なのに春になっても慎重な草花たちがいます。それぞれ「頃合」というものがあるのでしょう。それでものんびりしずぎている「生」あるものに対しては、日の光や地のゆるみが「もういいよ」と再生ボタンを押すように合図を送ります。ようやく草花たちは気づき始め、枯葉の衣を破って萌え始めます。この無言の開花合図を「母らしき愛」と言うそうです。牛久自然観察の森のコジュケイの林も暖かさを増し、冬芽が膨らみ冬枯れの褐色の森から春の森に萌え始めています。(撮影は3月20日)

| 17:18 | 投稿者 : ushiku |
自然観察の森の梅園が満開

 

牛久自然観察の森梅園の梅が満開です。ここの梅は3月初旬から見頃と思っていましたが、現在もすべての木で満開となっていました。梅のほのかな香りが漂っています。この梅園の中にはトサミズキも数本ありますが、こちらはビタミンカラーで珍しい形をした花が満開となっています。

| 16:19 | 投稿者 : ushiku |