洪水抑制の水抜堀跡

 

この小さな堀は「古八間堀」と言い、江戸時代前期、寛永6年(1627)当時の関東郡代・伊奈忠治の新田開発に伴う牛久沼の水抜堀です。牛久沼の西側、現取手市やつくばみらい市一帯を茅場谷原(かやばやはら)と呼ぶ低湿地で、牛久沼の水位上昇によって常に洪水と向き合う日々が続きました。そこで、二千間堤(現水辺公園から細見橋までの堤)を築堤しました。更に幕府は「江川」を開削、牛久沼の水抜きを行い、茅場谷原の洪水は減りました。しかし、江川の機能は中途半端であったため、新たな水抜堀「八間堀」(古八間堀・写真)を開削しました。更に茅場谷原の新田開発を進めるため、新八間堀(現在の八間堰)を開削しましたが、今度は、牛久沼南部(江川の水を利用)していた村々では水不足に陥り、沼を取り巻く村々の水争いが勃発したのです。この時代に登場したのが、豪農の桜井庄兵衛でした。水争いを無くしたいと、牛久沼を干拓して500町歩の新田開発を幕府に申請して許可が下りました。自らの財産を粉にして干拓を進めましたが、36年ほどで挫折。壮大な計画は終焉を迎えました。そして、桜井庄兵衛の名前だけが残りました。牛久市にも龍ヶ崎市にも「庄兵衛新田町」があります。(写真・龍ヶ崎市地内)

| 16:24 | 投稿者 : ushiku |
季節風が土を巻き上げ黄砂状態になった

 

寒くなったり暖かくなったり、季節はまさに三寒四温です。今朝は、昨日の春のような陽気から一転、久しぶりの霜の朝になりました。この時期の霜を「別れ霜」と呼びます。里山も春本番となる頃、急な冷え込みによって降りる霜のことで「忘れ霜」とも言い、農作物の被害も心配されます。今日の日本列島は高気圧が張り出して来るため、お天気は回復基調にありますが、長続きはしません。現在(午後7時)の気圧配置は、東北地方の東海上にある発達した低気圧によって、西北西の強い季節風が吹き荒れました。風に向かって歩くのも辛いほどでした。この強風が、畑の土を巻き上げ、真っ青な青空を褐色に染めていました。

| 19:27 | 投稿者 : ushiku |
春の息吹が聞こえる頃

 

今日は春のような陽気になりました。しかし、この陽気は今日だけ。まだまだ寒波は続きます。あと四日で、二十四節気の「雨水」です。春は本番の筈ですが、寒さは続きます。三寒四温、春はゆっくりとやってきます。寒暖差の激しいこの時期、自然界はしっかりと春を感じて活動を始めました。水辺に近いところでは「ネコヤナギ」が可愛い花穂を付けていました。道端には「ホシノヒトミ」「ナズナ」「ホトケノザ」「ヒメオドリコソウ」「ツクシ」などなど、僅かな春の暖かみを感じ取って、一斉に活動を始めた草木たち、春の「息吹」が感じられる季節になりました。(アヤメ園にて)

 

| 17:42 | 投稿者 : ushiku |
餌付け状態になった野生の水鳥たち

 

稲荷川のコブハクチョウ。今日は珍しく親子揃って全員(6羽)が揃いました。家族全員が揃うのは珍しい光景です。昨年12月には雛は巣立ちを迎えたようで、成鳥になった雛は個別に行動を始めました。時には一羽だけ、時には兄弟だけ。そして母鳥と一緒の時もありますが、今日は両親も一緒でした。この場所は稲荷川の刈谷橋付近です。心ない人たちによって餌付け状態となり、コブハクチョウは日の出の後、大きな羽を広げて飛んできます。そして、オオバンも4〜50羽も居るでしょうか? コブハクチョウ、オオバン、カルガモなどが集まる場所になっています。野生動物に餌をやる人間の行動によって、生態系に大きな影響を及ぼしている事をもっとアピールしなければならないかと考えています。人間が食べる高コレステロール食品、特に食パン、スナック菓子等々、植物食の野鳥にしろ、雑食の野鳥にしても栄養過多となり、寿命を縮めています。渡り鳥に至っては、渡りをやめてしまったと言う事例がヨーロッパでも大きな問題として取り上げられています。写真は橋の上からパンを与えられて入り乱れて餌を採る光景です。

| 19:31 | 投稿者 : ushiku |
牛久沼が凍結

 

このところ日本列島を覆っていた最強の寒気団で、牛久沼が凍結しました。牛久沼が凍結するのは、例年ですと、二十四節気の「大寒」の頃です。まさに今がこの時期に当たります。牛久沼が凍結して一番困るのは水鳥たちです。コブハクチョウは薄氷でもバリバリと割って進みますが、小さな水鳥は動けません。常に水面にいる、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、オオバン、カワウは水の中です。この時期一番数で圧倒する、ユリカモメは殆ど地上など水の中ではありませんので、問題はありませんが、前者の水鳥は餌も穫れず辛い時期でしょう。この寒気はもう暫く居座るようです。

| 18:20 | 投稿者 : ushiku |
尾瀬ヶ原の木道のような景観

 

最強の寒波が居座って今朝も氷点下5度まで下がりました。先日の雪も未だに解けずに日陰では凍結しています。ここは牛久沼かっぱの小径の木道です。ここは日当たりが良い場所ですが、日中の気温3度程度では雪は解けません。今日は冬型の気圧配置が強まり、等圧線が込み入って、北西の強い季節風が吹き荒れる寒い一日でした。

| 17:07 | 投稿者 : ushiku |
自立を始めたコブハクチョウの兄弟

 

1月24日午前6時30分、厳しい冷え込みの中、日の出前の稲荷川です。昨年5月に孵化したコブハクチョウの雛4羽が元気に岸辺にやってきました。6羽の兄弟でしたが、8月に一羽、9月に一羽が行方不明になりました。その後四羽の雛は元気に育ち、12月には親鳥の元から巣立ったようです。この兄弟に時々顔を見せる母鳥がいますが、今年に入ってからは、両親の姿は見なくなりました。そして、兄弟もそれぞれ独自に行動する事が多くなり、四羽が揃うことが少なくなりました。兄弟は、それぞれ、自分のテリトリーを見つけ、新たな生活に入っていくことでしょう。

| 19:47 | 投稿者 : ushiku |
待ち遠しい柳絮

 

昨日の二十四節気「大寒」が過ぎて、暦の上では一年で一番寒い時季に入りました。しかし、自然界は春へまっしぐらです。小さな野草は次々に咲き出し、ソメイヨシノの花芽もまだ小さいですが、日々膨らんできているようです。

ここは牛久沼かっぱの小径です。中央左右の木は、「マルバヤナギ」という柳の仲間で、5月の下旬に大変な事が起こります。

「柳絮」という現象で、柳の花が咲き、すぐに実が出来て、それが風に舞うんです。まるで雪が降ったように辺り一面綿毛で真っ白になります。「柳絮の才」という古い諺があります。柳絮の才とは、非凡な才女のたとえ。女性のすぐれた文才を褒めて言うことばです。これは、晋の時代、謝安が急に降り始めた雪を見て、この雪は何に似ているかと聞いたところ、甥の謝朗は「空中に塩を蒔いたようだ」と言い、姪の謝道韞は「白い綿毛のついた柳の種子が風に舞い散るのには及ばない」と答えたそうです。謝安は姪のことばに感心し、「柳絮の才高し」と言ったという故事に基づきます。

| 19:26 | 投稿者 : ushiku |
水鳥の天国

 

牛久沼周辺の水辺で水鳥が例年になくたくさん見られます。写真はアオサギとカルガモです。この他にも、コガモ、マガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、カンムリカイツブリ、カイツブリ、カワウ、オオバン、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、ユリカモメ等々。この中でもコガモは今年初めて見ました。コガモは冬鳥で、カモ類の中では一番小さく、ハトほどの大きさで、カルガモのようにジッとしていません。殆ど水の中に首を突っ込んでいます。餌を採っているのでしょうが、カメラに捉えるのが極めて難しい鳥です。この他にもコブハクチョウが牛久沼の主のような顔をしています。

| 19:24 | 投稿者 : ushiku |
コブハクチョウの巣立ち

 

1月12日午前6時55分、日の出の時刻(日の出は6:49)です。稲荷川で今年5月孵化したコブハクチョウの幼鳥一羽を見つけました。体格は既に成鳥と同じ。昨年11月初めまで、親子六羽で行動していましたが、12月に入り、幼鳥の巣立ちがあったようです。親鳥の姿は消え、幼鳥も行動がバラバラになりました。稲荷川の刈谷橋上流が生まれ故郷で、刈谷橋周辺を生活基盤としていましたファミリーは集団の姿が見られなくなりました。生長した雛たちは塒を牛久沼に移し、朝6時〜7時に三々五々この場所まで飛んできます。しかも、まとまって飛んできません。今朝の幼鳥は、一羽だけ、普段よく見かける個体と思います。ここで、暫く時間を潰すと姿を消します。従来は牛久沼方向から泳いで来ていましたので、体力は消耗したことでしょう。現在は優雅な姿で水面すれすれを飛んでやってきます。

| 18:40 | 投稿者 : ushiku |