東風と春一番の鬩ぎあいの季節

 

晴れていればポカポカ陽気で、「春の海ひねもすのたりのたりかな」の歌にあるように、春のうららかな陽が差し込んで、波面がきらきらと光り輝いている…そんな情景を、まるで一枚の絵画の中に閉じ込めてしまったような俳句といわれています。

ところが、時ならぬ冬型の気圧配置になり、寒の戻りになってきました。菜の花が咲き、梅が咲き、河津桜も見頃を迎えている季節に、寒の戻りとは辛いですね。この時期、東方から吹く風のことを「東風」(こち)と言います。春のやわらかなそよ風というより、まだ寒さが残る早春に吹く風といった感じでしょうか。菅原道真の「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」の歌以来、「東風」は春を告げる風として知られるようになりました。「春一番」は南風ですが、「東風」の東風と「春一番」の南風はこの時期のライバルなのかもしれませんね。(写真は新地の東林寺城址一の廓から牛久沼)

| 15:07 | 投稿者 : ushiku |
春めく季節にちょっと早い別れ霜

 

今朝は西高東低の気圧配置になり、久しぶりに霜が降りました。このところ日一日と春めいてきた最中、寒い朝にビックリしました。「春めく」とは、寒さがゆるみ。いかにも春らしい気候になってきたことを言います。「めく」は、それらしくなるという意味の接尾語です。春に限らず四季それぞれに使われますが、特に「春めく」が一番なじみ深く、人の心情が最もよく表れる言葉で、歌にもよく詠まれます。「春浅し」よりも確実に一歩進んだ春の訪れを指す言葉ではないでしょうか。写真はネギ畑に降りた薄霜。

| 17:43 | 投稿者 : ushiku |
春本番を迎え梅や寒桜が見ごろに

 

市内でも梅や桜の開花が進んでいます。梅は牛久自然観察の森の梅林。間もなく満開になります。そして、桜といえば、ひたち野西近隣公園の寒桜が間もなく満開になります。今年は超暖冬といわれ、自然界も例年以上に速まっているようです。東京の桜の開花が3月16日。牛久は東京よりも一週間ほど遅れますので、3月最終週には咲き出すでしょうか。現在の桜(ソメイヨシノ)の蕾は小さく堅く、後一月で咲き出すのか心配です。

| 18:30 | 投稿者 : ushiku |
再び里山のモルゲンロート

 

今朝も「里山のモルゲンロート」に出会いました。今朝午前6時15分、稲荷川右岸の丘陵地に朝日が当たり、真っ赤に燃えていました。このような情景を、アルプスなどに例えると「モルゲンロート」といいます。モルゲンロートとは、夜が明けきらない早朝に、東の空より一筋の赤い光線が山筋を照らし、山脈や雲が赤く染まる朝焼けのことをいい、山がもっとも美しく見えるときの一つです。語源はドイツ語で「Morgenrot」、直訳すると、モルゲン「Morgen」は「朝」、ロート「rot」は「赤い」を意味しています。このモルゲンロートの出現には、光の屈折が大きく関わっており、湿度や気温、風の強さや雲の有無などの様々な条件が必要です。そのため、いつでもどこでも綺麗に見られるわけではなく、限られたときにしか見られない、儚くも美しい景色でした。

| 18:54 | 投稿者 : ushiku |
寒桜が五分咲き

 

今日は例年よりも15日早く「春一番が」が吹きました。ひたち野西近隣公園では「寒桜」が咲きだしました。早咲きで知られる河津桜よりも開花は早く、葉の展開に先立って花をつけます。花序は散形状です。散形花序というのは、枝先からたくさん花柄が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことです。花は一重で、花径15〜25mmくらいです。花の色は淡い紅色です。カンヒザクラ(寒緋桜)とヤマザクラ(山桜)ないしオオシマザクラ(大島桜)の雑種と考えられている栽培品種です。俳句では「寒桜」が冬の季語になっています。

| 17:19 | 投稿者 : ushiku |